大皿料理における取り分け行動の時系列分析の試み:「遠慮のかたまり」現象の解明を目指して
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本稿では,大皿料理のように,共食者が料理を共有する共食場面において,しばしば見られる「遠慮のかたまり」という状況がどのような状況かを明らかにすべく,大皿上の料理の残量が最後の一個,最後の一口に近づくにつれ,食事をしている人々の取り分け行動にどのような特徴,変化がみられるのかに着目した分析,考察を行った.その結果,食事開始中盤から終了前にかけて,取り分け行動の停滞,停止が起こり,その停滞,停止直後に起こった取り分け行動が短い間隔で 2,3 度連続して起こることがわかった.この,停滞→取り分け行動の活発化という流れが「遠慮のかたまり」につながる最後の一個に向けての準備行動である可能性があることがわかった. : In this paper, we try to analyze serving food to reveal a situation of “the last on piece of food”. When we analyzed video data of table talks with some platters, we focused on serving food for each platter and for dining table. As a result, we confirmed situations of suspending serving foods from middle stage to end often occurred. In addition, we found after suspending serving food, serving food occurred continuously for short time span. A series of suspending and activating serving food is important for us to handle a situation of “the last one piece of food”.
- 2012-05-25
著者
関連論文
- 大皿料理における取り分け行動の時系列分析の試み:「遠慮のかたまり」現象の解明を目指して
- 大皿料理を囲む共食者間の互助的インタラクションを引き出す食卓コミュニケーション促進ツール"GiantCutlery"(食メディア(2),五感メディアの品質,コミュニケーションデザイン,画像符号化,食メディア,一般)
- 大皿料理を囲む共食者間の互助的インタラクションを引き出す食卓コミュニケーション促進ツール"GiantCutlery"(食メディア(2),五感メディアの品質,コミュニケーションデザイン,画像符号化,食メディア,一般)
- 大皿料理を囲む共食者間の互助的インタラクションを引き出す食卓コミュニケーション促進ツール "GiantCutlery"
- 大皿料理を囲む共食者間の互助的インタラクションを引き出す食卓コミュニケーション促進ツール "GiantCutlery"