ダイズ品種「美里在来」の子実生産,乾物生産および受光態勢
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概要
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三重県在来のダイズ品種である「美里在来」の子実収量、乾物重および受光態勢をフクユタカと比較した.1株粒重は、2008年と2009年ともに美里在来とフクユタカとで同等であったが、粒茎比は美里在来が低く、茎重と主茎長は美里在来が有意に高かった.収穫直前の全乾物重は、両年ともに美里在来が高く、2008年には開花期以降より両品種の差が顕著となった.個体群成長速度は、開花から1ヶ月間は年によって変動したが、その後の1ヶ月間については両年ともに美里在来が高かった.葉面積指数は、両年ともに美里在来が大きかった.美里在来の葉面積は、地面より60cm以上の群落上層に集中しており、葉身・葉柄は垂れていたものの吸光係数はフクユタカと同等であった.以上のように、美里在来は、群落上層に集中した高い葉面積とフクユタカと同程度の吸光係数によって、高い1株粒重を確保することが確認された.
- 日本作物學會の論文
- 2011-07-00
日本作物學會 | 論文
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