アミノ酸添加低蛋白質飼料給与による肥育豚の窒素排せつ量低減
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概要
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肥育豚の発育を低下させずに、窒素排せつ量を低減することを目的として、蛋白質含量を肥育前期で15.6%および14.0%、肥育後期で11.2%および10.0%まで段階的に低減し、不足する必須アミノ酸を添加した飼料を給与して発育および枝肉格付け成績、窒素排せつ量を調査した。1 肥育前期の蛋白質含量を14.0%まで低減した区で、尿中およびふん中への窒素排せつ量が各々42.3%、36.3%減少し、肥育後期でも蛋白質含量を11.2%および10.0%に低減した区で、尿中への窒素排せつ量が各々17.9%、21.8%減少した。2 発育については、肥育前期および肥育後期とも、アミノ酸添加低蛋白質飼料による有意な差は認められなかった。3 肥育後期の蛋白質含量を11.2%に低減した区で、枝肉の背脂肪が厚くなる傾向(p<0.1)が見られたものの、有意な差は認められず、厚脂による格落ちの増加は見られなかった。4 以上のことから、アミノ酸添加低蛋白質飼料により、豚の発育および枝肉格付け成績に影響を与えることなく、窒素排せつ量の低減が可能であることが示唆された。
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