ポリ乳酸を主成分とするバイオマス複合材料からなる食器の開発
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概要
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植物原料から作られるプラスチックのポリ乳酸、産業廃棄物であるホタテ貝殻、及び天然鉱物のカオリンという環境負荷の低い素材をブレンドして、バイオマスを主成分とする成形体を開発した。本成形体の食器としての性能を調べるために、JIS S 2029に基づき、耐衝撃性、耐熱性、電子レンジ高周波適正性及び耐久性の試験を行った。いずれの試験においてもJISの規定に適合しており、電子レンジでも使用できることが確認できた。また、本複合材料の射出成形におけるリサイクル性を確認するために、溶融混練回数の異なるリサイクル材料を調製し試験に供した。4回溶融混練したリサイクル材料をバージン材に60wt%配合した場合にも曲げ物性の顕著な変化はなく、本複合材料のリサイクル性は良好であることが分かった。さらに本複合材料の洗浄剤及び温水での洗浄に対する耐久性を曲げ物性により評価した。本複合材料に加水分解抑制剤をさらに添加することにより、曲げ物性の保持率が高くなり、耐久性が向上することが確認された。
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