クルクマ・アリスマティフォリアGagnep.の生長と分化に対する塊茎のジベレリン溶液浸漬の影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
クルクマ・アリスマティフォリアGagnep.の塊茎を、植え込み0、3、6、12、24、48時間前に濃度100mg/Lのジベレリン(GA3)水溶液100mLに浸漬し、2005年3月17日にタイ、チェンマイ大学で植え込んだ。塊茎のGA3水溶液浸漬処理で萌芽が遅れた。GA3未処理の対照植物では、植え込み後43日(6週間)で萌芽したが、3、6、12、24、48時間前にGA3水溶液に浸漬した植物では、55日(8週間)、57日(8週間)、50日(7週間)、63日(9週間)、70日(10週間)に萌芽した。同時に、塊茎のGA3水溶液浸漬処理で、生育初期の植物の草丈伸長が促進され、葉と花の形成も遅くなった。しかしながら、植え込み14週間後以降は、草丈およびシュートあたりの葉数は、対照区と処理区で差がなくなった。クルクマ塊茎を植え込み前48時間浸漬した処理では、植え込み後122日後(17.4週間後)に最初に開花し、対照区の88日後(12.5週間後)に比べて、34日間(5週間)開花が遅くなった。花茎と花は、GA3水溶液に浸漬することで長くなった。開花期における地上部、地下部各器官の、窒素、リン、カリウム濃度と株当たり含有量を測定した。GA3水溶液に浸漬した区では、地上部のカリウム含有量と地下部のリン含有量に影響を与えた。地上部のカリウム含有量は、GA3水溶液に塊茎を48時間浸漬した区で654mgと最高値を示し、地下部のリン含有量と濃度は、GA3水溶液に塊茎を24時間浸漬した区で120mgと最高値を示した。
- 2009-09-00
著者
関連論文
- クルクマ・アリスマティフォリアGagnep.の生長と分化に対する塊茎のジベレリン溶液浸漬の影響
- 9-5 Assimilation and Translocation of Nitrogen and Carbon in Curcuma alismatifolia Gagnep
- クルクマ・アリスマティフォリアGagnep.の生長と分化に対するエテフォン施用の影響
- クルクマ・アリスマティフォリアGagnep.の生長と分化に対する塊茎のジベレリン溶液浸漬の影響
- クルクマ・アリスマティフォリアGagnep.の生長と分化に対するエテフォン施用の影響