お薬手帳・薬剤情報提供書持参の実態調査および服薬状況と理解度についての調査
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概要
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現在当院では原則として全入院患者を対象に,持参薬について,薬剤師が薬剤名・用法・用量などを調べ持参薬データベースとして保存し,電子カルテ上で閲覧できるようにしている.近年,薬剤情報提供料が保険算定できることや医薬分業が進んだことなどにより,患者からお薬手帳・薬剤情報提供書(以下薬情と略す)が提出されることが多くなってきた.今回循環器病棟においてお薬手帳・薬情に関する調査を行った.その結果,調剤薬局またはかかりつけ医院から受け取っている割合は75.3%,そのうち入院時に持参した割合は68.5%であった.さらに複数のお薬手帳を保持していることや,持参率が低いことなどより,他の医療機関への情報伝達ツールとしての機能が患者に十分理解されていないことがわかった.またアドヒアランスへの影響についても報告する.今後お薬手帳や薬情の目的や活用方法についての啓蒙も行っていく必要があることが示唆された.
- 2010-03-25
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