学術図書館における自足性の後退と学術情報ユーティリティ : 逐次刊行物分野を中心に
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概要
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自足的図書館(self-sufficient library) は,こんにちなお,図書館活動の理想的なスタイル,または収集活動が向かうべき目標とされる。だが今世紀を通じて図書館の自足性は後退を続け,とくに近年,学術図書館の分野ではその非自足的な活動を補う4つのシステム-図書館間協力,コンソーシアム,学術情報ユーティリティ,商業的文献供給(CDD)-の役割が顕著になってきた。これについて最近30年間の主な動きを概観しつつ,以下の諸点について観察する: 1)なぜ自足性が後退し非自足的活動が強まったのか; 2)非自足的活動それ自体はどのように深化・発展してきたのか; 3)これらは全体としてどのような方向に向かっているか。さらにこれらのシステムの中で学術情報ユーティリティに注目し,次の点について考察し意見を述べる: 1)それは非自足的活動全体の中でどのような位置を占めるか; 2)日本におけるネットワーク形態資料の国家的供給はどのようにあるべきか。
- 学術文献普及会の論文
- 1999-12-00
学術文献普及会 | 論文
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