生活習慣病における医学,薬学の萠芽的研究 神経変性疾患に対するHGF遺伝子の長期効果の解析 新しい治療法開発に向けて ダブルトランスジェニクマウスの作成と解析
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
雑誌掲載版肝細胞増殖因子(HGF)の活性の中でも神経栄養活性に注目し,神経変性疾患に対するHGFの機能を,初代神経細胞培養系を用いる方法,神経及び筋肉特異的HGF発現Transgenic miceを作成し,これと神経変性疾患モデルマウスを交配することで,HGF遺伝子を疾患マウスの神経細胞もしくは筋肉に供給しその効果を解析した.ダブルトランスジェニックマウスのアプローチにより,筋萎縮性側索硬化症(ALS)モデルマウスの神経細胞に特異的にHGF遺伝子を供給した効果を解析した.これまで有効な治療法がないと考えられていたALSにHGF遺伝子を供給することで,運動ニューロン死を抑制し寿命延長効果が得られることを明らかとした.この効果は従来神経栄養因子に知られるニューロンへの直接作用に加え,HGF独自のアストロサイトへの効果によることが明らかとなった
著者
関連論文
- 12.トリプトファン2,3-ジオキシゲナーゼは生理的なトリプトファン代謝と情動のKey酵素である(第418回研究協議会研究発表要旨,ビタミンB研究委員会)
- 筋萎縮性側索硬化症の脊髄におけるHGF-cMet systemの発現に関する研究
- 肝細胞増殖因子(HGF) (広範囲 血液・尿化学検査 免疫学的検査(第7版・4)その数値をどう読むか) -- (プロスタノイド,サイトカイン,増殖因子,ケモカイン)
- トリプトファン代謝と高次脳機能 (第3回[日本アミノ酸学会]夏のシンポジウム 基礎から応用に向けたアミノ酸研究の多様な展開)
- 神経栄養因子による神経難病治療の可能性 (特集 21世紀の新しい治療医学) -- (脳神経領域)
- HGFの神経系における機能と神経疾患治療への展望 (特集 神経栄養因子研究の新しい展開)
- 運動ニュ-ロン変性と神経栄養因子 (特集 第32回脳のシンポジウム) -- (運動ニュ-ロン疾患研究の最近の進歩)
- ラットAxl tyrosine kinase receptorの分子クローニングと発現調節の解析
- 11.ヒトトリプトファン2,3-ジオキシゲナーゼの3次元立体構造の同定と精神疾患への意義(第422回研究協議会研究発表要旨,ビタミンB研究委員会)
- 10.トリプトファン代謝酵素(TDO)と高次脳機能(第426回研究協議会研究発表要旨,ビタミンB研究委員会)
- 生活習慣病における医学,薬学の萠芽的研究 神経変性疾患に対するHGF遺伝子の長期効果の解析 新しい治療法開発に向けて ダブルトランスジェニクマウスの作成と解析
- 3. Tryptophan 2,3-dioxygenase(TDO)のノックアウトは嗅球の神経新生を促進する(第430回研究協議会研究発表要旨,ビタミンB研究委員会)
- 神経栄養因子による神経難病治療の可能性 (特集 21世紀の新しい治療医学) -- (脳神経領域)