部分調査法による林分胸高断面積と幹数密度の推定
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概要
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3ha以下の広葉樹高齢天然林の林分胸高断面積や幹数密度を正確に推定できる、1〜2名体制での実用的な調査法を明らかにするため、部分調査法(標準地法、プロット法、ビッターリッヒ法、幹距法)と全林毎木調査の推定値を比較した。部分調査法による推定値の正確度は、ビッターリッヒ法を除けば、高いとは言えなかった。標準地法、プロット法、幹距法における推定値の正確度を高めるためには、標準地やプロット1つ当たりの面積を大きくするか、あるいは標本の大きさを大幅に増やす必要があり、いずれにしても本研究で採用した調査よりも多大な労力が必要になる。むしろ、対象林分のように、幹数密度が1,000本/ha未満で、林内も歩行しやすい場合には、部分調査法よりも全林毎木調査が実用的である可能性が高い。
- [岩手大学農学部]の論文
- 2008-03-00
[岩手大学農学部] | 論文
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