木粉を用いた水産系廃棄物の堆肥化(1)
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概要
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寒冷地条件下において、木粉と試作した堆肥化装置を用い、ヒトデ、非可食内臓付きのウニ殻やカニ殻などの水産系廃棄物の初期分解特性について検討した。廃棄物の無機成分において、ヒトデやカニ殻では家畜排泄物よりも窒素含有量が高かった。装置の分解槽(45L)に、回転攪拌機構、断熱構造を備え、40℃の強制通気や好気性微生物の添加を行うことにより、装置外温度が0-10℃前後の環境条件下においても、資材温度は2日以内に70℃に達した。ヒトデやウニ殻では2日間以内に細片化し、カニ殻では外骨格の一部を除いて7日までに分解したことから、試作機は寒冷地においても迅速な初期分解性を示すことが明らかとなった。
- 北海道立林産試験場の論文
- 2007-02-00