閩南語「歌仔册」的進化過程 : 從七種全本《孟姜女歌》的語詞・文體來看
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概要
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1927年に、顧頡剛氏が<孟姜女故事研究>の中で広西省桂林の通俗唱本《孟姜女花旛記》について詳しく記述した。その内容を清末の閩南語「歌仔冊」の《繍像孟姜女歌》と比較すると、両者は同一の版本で、しかも桂林本が底本だと判明できた。閩南地域での通俗唱本を刊行する習慣はこのように外地の唱本をそのまま「導入」したと考えられる。後に、現地の言語習慣に合わせて、閩南人が外地の唱本を自分の言葉に書き換え、一歩進んだ「歌仔冊」が現れるようになった。従来の言語の障害を乗り越えたこの過程は唱本の「地域化」と言えよう。更に時間が経つと、市場の需要に応じて同じ題材で「長編化」した「歌仔冊」が生まれた。字数を数倍と延ばした歌詞を分析して、従来の文語体に対し、口語体が多く使われるようになったことが分かった。又、話し言葉の中で頻繁に使用される虚詞も意識的に文字化され、より詠みやすくようになった。この時期において、作者の意図はともかく、結果としては「歌仔冊」の「通俗化」、「口語化」に繋がった。閩南語「歌仔冊」-《孟姜女歌》の進化過程が他の中国唱本にも適用できるかどうかは定かではないが、このようなプロセスは営利を目的とする通俗唱本にとって、最も自然な変化と言える。
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