カルマの倫理性 : サムドン・リンポチェのサティヤーグラハ
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概要
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いかにして非暴力のモチベーションを形成するか。これが本稿のテーマである。焦点を当てるのはチベット亡命政府内閣主席大臣サムドン・リンポチェのサティヤーグラハという非暴力運動についての著述である。彼のこの著述は亡命チベット人社会が暴力的な手段を希求する可能性が高まった1995 年に出された。彼はいかにして非暴力の道へチベット人をいざなおうとしたのか。彼はチベットの悲劇が引き起こされたのはチベット人自身に原因があるからだとする。そしてそれはカルマであると。この、カルマであるとするところにこそ、非暴力のモチベーションを形成する核心があると考えられる。その核心に潜む原理とは何か。それは、自己自身に対する通時的な互酬性の原理であり、価値に即した予定的な原理であることを明らかにしたい。
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