当科における胸腺腫20例の経験
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概要
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雑誌掲載版1986年1月〜1994年7月の間に,当科では20例の胸腺腫症例を経験した.その患者内訳は,男11例,女9例で平均年齢は54.8歳(男59.0歳,女49.6歳)であった.正岡の分類に従って分類すると,ステージ1:8例,ステージ2:3例,ステージ3:7例,ステージ4:2例で,非浸潤型(ステージ1)症例と浸潤型(ステージ2, 3, 4)症例との間では,術後生存率に有意差が認められた.浸潤型症例には全例放射線照射,化学療法のいずれか又は両者が併用された.胸腺腫は潜在的には悪性のポテンシャルを有する腫瘍と考えられている.したがって,特に浸潤型の症例に対しては,より根治性の高い手術・放射線療法・化学療法の三者併用療法が必要である
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