III群抗不整脈薬塩酸ソタロール(ソタコール)の使用経験 他剤(I群もしくはIII群薬)からの切り替え症例 アミオダロンの重篤な副作用によりソタロールへ変更し、奏効した心室細動合併陳旧性心筋梗塞の1例
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概要
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雑誌掲載版全身倦怠感と呼吸困難感を主訴とする57歳男性について検討した。前壁心筋梗塞の既往があり、手術待機中には心室細動を電気的除細動にて洞調律化するというエピソードがあった。術後経過は順調であったが、術後10日目に失神を伴う心室頻拍および心室細動が反復し、心室性不整脈はリドカイン・アミオダロン・メトプロロール投与によりコントロールされた。しかし、約2ヵ月後、KL-6は2460U/mlと著明に上昇し、胸部X線写真では中・下肺野を中心に網状影が著しく、低酸素血症も認められた。アミオダロンによる間質性肺炎と考え、アミオダロンを中止し、ステロイドパルス療法を行った。さらに、不整脈薬の継続は心室頻拍出現のため必要と考えられ、ソタロールを開始した。アミオダロン中止後、KL-6は低下し、その後、重症心室性不整脈の発生はない。ソタロールは基礎に肺疾患を有している症例、虚血性心疾患を背景とした症例には第一選択として用いても良いと思われた。
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