肺Mycobacterium szulgai感染症の1例
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概要
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稀な抗酸菌であるMycobacterium szulgai(M. szulgai)感染症の1例を経験した。症例は61歳男性。自覚症状は特に認めなかったが、健診で胸部異常影を指摘され当科を受診。胸部X線で右肺尖部に辺縁不整な結節影を認め、経過の胸部X線および胸部CTで同結節影の内部が空洞化し、喀痰抗酸菌検査で塗抹陽性であったことから、肺結核の可能性を考え抗結核薬4剤による治療を開始した。しかし喀痰抗酸菌PCR法でM. tuberculosis、M. avium、M. intracellulareは全て陰性であった。PCR検査の偽陰性もしくは次に頻度の高いM.kansasii 症を想定し内服治療を継続した。その後のDDH(DNA-DNA hybridization)法によりM. szulgai が同定され、RFP(リファンピシン)、EB(エタンブトール)、CAM(クラリスロマイシン)の3剤による治療に変更した。胸部X線およびCTでは結節影は消退傾向で、経過良好である。
- 2010-10-31
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