血液センターにおける検査・製剤業務の集約 安全な血液製剤の安定供給に対する影響 血液センター集約化に対するユーザーの声 医療機関のアンケート調査結果から
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概要
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雑誌掲載版血液センター集約化に対する医療機関の意識と現況について調査した。方法は2046施設を対象として業務集約化に関するアンケート調査が行われた。990施設回答(回答率48.3%)の結果、1)集約化は91.9%で認知されていたが、対象業務外の供給が25.4%で選択されていた。2)集約化の効果は品質の均一化で業務が効率化する:52.7%、広域の需給管理が行いやすくなる:44.6%、センターの財政健全化:42.1%などであった。3)集約化で輸血業務に影響があった施設は48.6%、内容は定期搬送回数減少:4.2%、定期搬送時間遅延:18.8%、遅配増加:18.8%、医療情報担当者の訪問回数減少:11.2%、RCCの緊急搬送時間延長:17.6%、大量出血時の時間延長+供給減少:6.9%であった。4)当日供給不可となったのが抗原陰性血:20.9%、Rh陰性血:11.1%、PC:10.7%、二次製剤供給時間延長:29.9%、依頼検査の所要時間延長:60.6%、技術協力不可能:77.2%などであったが、全体の56.0%が集約化の推進が必要と回答していた。
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