初心者の眼内レンズ挿入術
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概要
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雑誌掲載版4人のsenior residentが眼内レンズ挿入術を始める前に,計画的嚢外法を15例前後,手技上の問題なく行えることのできた段階で,卒後3年目から4年目にかけ行った眼内レンズ挿入術,98例120眼の術後成績を検討した.1)術後矯正視力が,0.7以上となった症例は70%,0.5以上は92%であった.2)術後合併症として最も多かったものは,フィブリンの析出(20%)であった.また,他の施設の報告と比べてCME(嚢胞性黄斑浮腫)の発生率(5.8%)が高く,インドメタシン点眼などの予防策が必要と考えられた.3)フィブリン,CME,虹彩後癒着の発生率は,手術の熟練度にかなり左右されると考えられた.4) SRK式による術前目的度数と術後矯正度数との差は,±2.0 D未満が90%であり,初心者でも充分安定した術後矯正度数を期待できるレンズパワーの算出法と考えられる
著者
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