動脈硬化症予防の視点からみた幼児の摂取栄養状況調査--山村・都市近郊における15年間の変動について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
動脈硬化症予防の視点から幼児の摂取栄養状況を把握するために、新潟県内の生活環境の異なる山村と都市近郊における、1971・1972年度から15年間の変動を調査・検討した。1971・1972年度における両地域の摂取状況は、概して山村がやや低値、都市近郊が潤沢で、極めて対照的であったが、その後の15年間に、山村では都市近郊に追随しつつ、顕著な変動を示し、両地域の地域差が縮小した。現況では、平均値としては動脈硬化症予防上直接的に危惧する状況にはないが、脂溶性成分摂取上の個人差が大きいことを銘記し、かつ、やや多量傾向のコレステロール・食塩摂取量および都市近郊幼児の脂肪エネルギー比と、低下傾向の穀類エネルギー比およびマグネシウム摂取量等への配慮を要するものと思われる。
- 日本小児保健協会の論文
著者
関連論文
- 同一対象者の17歳齢と29歳齢における血清脂質,BMI,婚姻,食物摂取状況に関する事例研究
- 食物摂取状況と身体状況の25年間(5歳-29歳)の追跡研究
- 動脈硬化症予防の視点からみた幼児の摂取栄養状況調査--山村・都市近郊における15年間の変動について
- 大量炊飯の調理学的研究