古代詩歌に現われた精練と漂白: 万葉歌を中心として
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概要
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およそ繊維類を染色するに当って、動物質繊維は精練し、植物性繊維は漂白の処理をほどこす。古代中国においては、生絹を植物の灰の水溶液、すなわち灰汁に浸して、表層のセリシンを除去し純白の絹を得た。植物質のものとしては藤、葛、麻などの繊維を得て、水に漂し、日に晒して、いわゆる漂白を行なったのである。ひるがえって、わが国は中国や朝鮮と一衣帯水の関係を保って、その製練と漂白の手技は、三世紀頃には伝播されていたと見なされる。本文において、中国の記録を述べるとともに、将来された精練と漂白の技術と、それが国内に伝えられ広まって、大和国の風土に順応せしめ日本化する過程を「史」と「物」の両面からの考察を述べる。
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