曲阜地域の元代石刻群をめぐって
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概要
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二〇〇一年に斉魯書社から、酪承烈編『石頭上的儒家文献ー曲阜碑文録』が刊行された。同書は、孔廟、孔林、顔廟などの曲阜地区の史蹟に残された石刻につき、漢代から民国期に至るまでの全部で一一二五点を録文し、句読を施して掲載するとともに、各石刻について、年代、寸法、撰者、書者、立碑者、所在地、関連資料などの基礎的なデータを注記しており、後述するように、曲阜に現存する少なくとも元朝期の石刻については網羅的に収録されている。ここでは、この『石頭上的儒家文献』に収録されている元朝時代の石刻資料を基礎にして、それに補正を加えるとともに、他の文献所収の碑記の類(多くは現存しないのであろうが)を含めた曲阜地域の元朝期の石刻目録を作成することとした。筆者がこのように考えたのには、一つには、元朝史研究においては、石刻資料の利用に熱心な研究者が他の時代に比して多いこと、もう一つには最近の元朝の漢民族支配についての研究動向の中で、曲阜の術聖公家を41心とした「聖賢の家」研究に進展が見られることの二つの理由を挙げることができる。そこで、まず、石刻資料の利用と元朝史研究の現状について概述して、『石頭上的儒家文献』出版の持つ意味と本書が対象としている曲阜石刻資料群の資料的位置を明らかにし、ついで石刻資料目録に進みたいと考える。
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