最近の中国における金融政策―準備預金制度の改革を中心として―
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概要
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研究ノート準備預金制度は1984年に中国人民銀行が中央銀行として設立されると同時に導入された。そして、1980年代末から1990年代初めにかけて、準備率操作による引締め政策が何回も行われ大きな役割を果してきた。しかし、アジア金融危機以来、世界の経済情勢には大きな変化が生じ、中国の経済成長も長期にわたる投資の不足と消費の不振等過去に例を見ない極めて複雑な事態に直面している。そこで、中国人民銀行は1998年に比較的大きな政策調整を行った。その中で最も注目されているのは2つある。1つは、国有商業銀行の貸出限度額に対する規制を撤廃し、国有商業銀行に貸出の十分な自主権を与えたことである。もう1つは、準備預金制度を改革し、準備預金制度の機能を一層効果的に発揮させるようにしたことである。つまり、中国人民銀行は準備預金制度の改革を通じて、国有商業銀行との資金関係を整理し、強制的管理から間接的調節に次第に移行するための条件づくりを行った。そして、この間接的金融調節の場として準備預金制度が新たに位置付けられている。また、中国の準備預金制度の中で、中央銀行が預かる準備預金に付利するという独特な内容がある。本論文では、中国における準備預金制度の改革を中心として金融政策を分析し、そして中国の準備預金に付利することついて検討する。
- 2004-02-10
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