動的シミュレーションを用いた情報化に関する合意形成の促進手法―バランス・スコアカード(BSC)手法とシステム・ダイナミックス(SD)の活用―
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概要
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研究ノート企業における情報化投資環境がこれまでと異なり、経営者の意思決定を遅らせる要因の1つになっている。この影響は企業規模に関係ないが、専門スタッフを持てない中小企業にとって深刻な問題である。これまで情報化投資は中長期戦略を基に4〜5年先を見通していればよかったが、1年先のことも正確に予測ができない状況である。これは、グローバル化で取引先が広がり「複雑性」が増し取引スピードが速くなった結果、経営システムが非線形の振る舞いをすることが原因となっている。本論文ではこの状況に対応するため「システム思考」の必要性を提案する。経営システムの大まかな振る舞いを因果関係で記述してモデル化を行い、構造理解を通して挙動特性を大まかに把握し将来の方向を予測する。モデル化に当って、企業の業績管理において顧客志向・業務プロセス・社員教育・財務の4視点からバランスの取れた評価が可能なバランス・スコア・カード(BSC)の概念を導入する。しかし、大まかな方向性は判っても正確な予測はできないので、最悪・最良・標準ケースのように幅を持った複数ケースを想定する。ケース毎の量的特性はシステムダイナミックス(SD)でシミュレーションする。提案手法は不確実性時代における戦略投資の意思決定に不可欠の要素とされる全社「協調的行動」の合意形成に有効で、中小企業IT 化促進対策の有効施策となり得るものである。
- 2004-12-17
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