公共空間における環境彫刻 - 石の記憶3 -
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概要
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この20年、全国の公共空間に、数多くの彫刻作品が設置されるようになった。美観を高めたり公共空間を訪れる人々にメッセージや安らぎを与えるためである。 しかし、これまで、公共空間に彫刻を設置する場合は、彫刻家や行政、設置に関わる人の見識にまかされるケースが多く、この場合、彫刻家や行政、設置に関わる人は公共空間との調和を全く考えない訳ではなかったが、どちらかと言えば、感覚的世界に頼りがちである。このため、彫刻設置のねらいとは逆に、設置された彫刻が不適切なため 、公共空間のイメージを損ない、本来のメッセージを伝えたり安らぎを与えていない場合がある。また、ある公共空間に、不適切なイメージの作品が設置された場合、美観を視覚的にそこない、そのうえ、彫刻作品に接する人に心理的に不快な感じを与える。公共空間と彫刻との調和を含めた景観の在り方が問われているのであり、そのためには、科学的なデータに基づく検討が必要と言える。そこで、本研究では、公共空間に適切な彫刻を置く為に、まず、自らが制作した公共空間の環境彫刻を取り上げ、制作コンセプトと制作プロセス、公共空間の彫刻と背景になる建物の関係、環境彫刻と市民の嗜好イメージの関係をとり上げ、公共空間における彫刻の制作コンセプトやイメージの関係を分析した。
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近畿大学九州短期大学 | 論文
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