ベトナムにおけるオフショアリング開発の現状と課題
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概要
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オフショアリングは情報システム開発における特有の業務形態ではなく,製造業においても製造部門の海外移転や海外からの部品調達,カスタマーサービス部門のコールセンターなど,幅広い業務内容において用いられている。したがって,オフショアリングでは,一般的な業務形態として,海外における第三者への業務委託,あるいは海外における自社拠点への業務委託のことを指している。ベトナムでは,1986年からの市場経済化・対外開放化などを推進したドイモイ政策によって,IT産業に対するひとつの支援政策であるソフトウェア企業の起業・育成を推進しており,海外からの積極的な情報システム開発業務を受け入れるオフショアリング開発が増加している。そこで,本論文では,情報システム開発における海外の第三者に対する業務委託であるアウトソーシングをオフショアリング開発と位置づける。そのうえで,情報システム開発におけるオフショアリング開発の業務形態を明らかにするとともに,ベトナムにおけるオフショアリング開発の現状と課題について考察する。
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