腎移植を受けたレシピエントの背景とQOLに関する調査
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概要
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Kidney transplantation is a cure which improve quality of life of kidney disease patients. It is important to note, however, that kidney transplantation is not a complete cure because it will not prevent kidney diseases from recurring, thereby producing new physical and psychosocial problems for the recipients. The purpose of this study is to identify the relationship between their quality of life and the recipients' background that may influence the recipients' quality of life. One hundred nineteen recipients responded to our questionnaires which included reason for undergoing the transplantation, how to feel own life, locus of control, quality of life, and so on. The following results were obtained : 81% of the recipients reported that they were feeling positive about life. The recipients, who are undergoing the transplantation to wantto live life to the full and having internal locus of control, promoted their sense of good quality of life. It is therefore considered important to initiate nursing intervention before the transplantation, based on some recipient's background.腎移植は,レシピエントのQOLを高めることで期待される治療法であるが,移植後の拒絶反応や合併症,あるいはそれらに伴う心理社会的問題などによって移植後のQOLに影響を及ぼす危険性を孕んでいる。本研究では,腎移植後レシピエントのQOL向上を目指した看護援助を検討するために,移植後のQOLに影響すると考えられる移植を受けた理由やそのときの気持ち,ローカスオブコントロールをとりあげた。本研究の目的は,そのようなレシピエントの背景がQOLとどのように関係しているのかを明らかにすることである。対象者は研究の同意を得た腎移植後のレシピエント119名であり,人生に対する感じ方,移植を受けた理由やそのときの気持ち,ローカスオブコントロール,QOLなどについて自己報告調査を行った。その結果,レシピエントは移植後に何らかの身体症状や合併症が生じていても,81%の者が人生を肯定的に感じていた。そして,生活を充実させたいとして移植を受けた者が,また,ローカスオブコントロールの内的統制傾向が強い者ほどQOLを高める傾向にあった。したがって,看護婦はQOLに影響を及ぼすレシピエントの背景を加味して,移植前から適切な看護援助を行う必要性が示唆された。
- 2001-12-25
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