ラット受精卵の凍結保存に関する研究 とくにドライアイスアルコールによる凍結保存について
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概要
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ラットの受精卵の-20℃から-79℃の温度域における凍結法を明らかにするためにこの研究を行なった. 卵子浮遊液には,生理食塩水・同種不活化血清(2:1)を用い,抗凍結剤として8% DMSOを加えた. ラット胚盤胞の-50℃までの凍結において,-20℃から-40℃の温度息では急冷し,他の温度息では毎分0.33℃の緩冷を行なった場合に,融解後の卵の形態も正常であり,またその移植によっても良好な生存性が得られた. -50℃から-79℃では毎分2℃の冷却速度が最適であった. -79℃ドライアイスアルコールで冷凍保存したラット胚盤胞の生存能は数日間であることが明らかとなった。
- 岡山大学農学部の論文
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