不飽和脂肪族化合物の水酸化について (第2報) 液体エステル蝋の水酸化について
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概要
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1.純オレイン酸と純オレイルアルコールを調製しこれらからオレイルオレエート(cis-9-octadecenoyl-cis-9-octadecenoate)を合成し更に過酢酸法により水酸化を行い,m.p. 132.5℃のtetrahydroxystearylstearateが得られた. 2.天然産の抹香鯨皮油について水酸化を行つたところ"dihydroxystearyl stearate"に近い分析値を示す物質が得られたがm.P.も明瞭でなく,その内にstearyl stearateが混在していることを確認した. 3.この抹香鯨皮油は水酸化の場合,合成オレイルオレエートと全く同一条件下で反応を行つたにかかわらず発泡が著しく又生成物にtetraoxy-化合物がみつからなかつた. 4.何れの場合にも水酸化と共に二重結合位において異性化が起つたり,過酸化物が生成し,開裂も起り低分子化合物の副成することが充分うかがわれる。
- 岡山大学農学部の論文
岡山大学農学部 | 論文
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