前日電照が朝顔の開花に及ぼす影響 (第3報)色螢光灯及び蕾や葉の被覆による開花試験
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概要
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1963年の7~8月,朝顔の開花が光の波長により相異があるか否かを知るため,波長のわかっている赤,黄,青の色螢光灯(20W)下に材料を置いて実験をおこなった結果,波長の長いものほど開花を抑えることがわかった.また朝顔の蕾に電照する場合,蕾を黒布で覆った場合は裸の蕾に比べ完開花が断然多かった.以上の結果をやや具体的に述べてみると次の通りである.波長が最も長い赤色螢光灯下での開花率は完開が最も低く,半開と不開花率が高かった.波長の最も短かい青色螢光灯下では完開率が最も高くなり,不開花率が低くなった.両者の中間にある波長の黄色螢光灯下の開花状態は,ほぼ赤と青との中間であった.蕾に黒布を覆い,100W電照下で終夜照明した結果では,完開花が80パーセント近くであったのに対し,黒布を冠せなかった電照区の開花率は,完開0,半開15%余,不開は84%以上であった。
- 岡山大学農学部の論文
岡山大学農学部 | 論文
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