トラック輸送時の果実段ボール箱の振動強度
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概要
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青果物のトラック輸送技術改善の基礎資料として,まず現状での実際の振動の状況を知ることが重要である. ここでは主として走行速度および路面状況と振動との関係を調べるために,トラック輸送時の段ボール箱の振動の強さおよび回数について調査を行なった. 種々の路面状況の道路を種々の速度で走行したところ,路面良好な道路では走行速度が大きくなっても振動はそれほど強くならなかったが,路面の悪い道路では速度に伴って振動が急速に強くなった. 実際,岡山―東京間のブドウ輸送時の振動の強さおよび回数を一般道路と高速道路で比較すると,距離はほとんど同じ程度であっても前者が後者の2倍以上にも達した. ブドウの輸送の場合,積荷の上段にゆくほど,また後部にゆくほど振動の強さおよび回数が増加した. 上段後部では,一般道路,高速道路のいずれも他の位置に比べて極端に振動回数が多くなった. 振動の強さは大部分が1G以下であったが,2Gないしは3G程度の振動もかなり記録された. 最大値は高速道路では5G程度,一般道路では5G以上の振動が認められた. 輸送に付随した荷作,積荷,荷下し,水平移動に際しても,粗雑に取扱うと3G程度の衝撃が記録された. また箱を落下させると,10Gから20Gに及ぶ強い衝撃が認められた。
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