螢光燈による菊の抑制栽培 (第1報)ワットを変えた光の強さの影響
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概要
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1.螢光燈が白熱燈即ち普通の電燈と同様,菊の抑制栽培(電照)に対し効果があるか否かを知らんがためと電照の強さが菊の抑制に何等かの差異があるか否かを試そうがために1956年の夏から秋にかけて寒牡丹と雲仙を用いてこの実験を行なつた.2.電照中に於ける草丈の伸長率は品種によつて差があるが,螢光燈と白熱燈との間には特別の差異は見られなかつた.また,螢光燈及び白熱燈のワットの強さと草丈の伸長との間にもはつきりした区別は見られなかつた.3.電照打切後の開花期は各試験区共殆んど同じであつた即ち,電照の強さ及び電照の種類と開花期との間に特別正の関係は見られない.雲仙は寒牡丹に比し各試験区共1~2日宛おくれているが,これは品種の差異によるものだと思う.4.電照打切後,花芽分化開始までの期間は10~15日で,20日後には全部の花芽に分化が見られた.従つて螢光燈10wでも菊の花芽分化を抑制する効果は十分あるものと思われる。
- 岡山大学農学部の論文
岡山大学農学部 | 論文
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