『方丈記』「養和の飢饉」考 : 事実と虚構の間
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
鴨長明『方丈記』の「五大災厄」の部分は、当時起きた災害の事実を基に記しているとされるが、中には「虚構」とされる部分もある。確かに、「養和の飢鯉」について見るに、養和二年の二ヶ月間に供養された遺棄遺体数・四万二千三百や、行き倒れた母の乳にすがる幼子、仏像・寺院を損壊して薪に売る行為等の記事は、古記録等で直接確認できず、事実でない可能性が高い。しかしそれらの記事も、いくつかの状況証拠から、事実でないからといって「虚構」に直結させる必要はなく、長明においては〈事実〉として記憶されていたからこそ、「人と栖の無常」を証拠立てるものでありえたし、それが「閑居の気味」を意義づける条件であったのだと思われる。
- 2010-03-31
論文 | ランダム
- 黄体機能不全 (産婦人科ホルモン療法マニュアル) -- (生殖内分泌・不妊)
- 園部泰寿「吊下げ構造物の制振に関する研究報告」 (構造) (北海道連合大会特集)
- 1)体外受精反復不成功例に対する胚盤胞移植((10)クリニカルカンファレンス(8);難治性不妊症に挑む,生涯研修プログラム,研修コーナー,第58回日本産科婦人科学会生涯研修プログラム・卒後臨床研修プログラム)
- 大丈繁夫「基礎の不同沈下による立体架構応力の解法」 (構造) (北海道連合大会特集)
- 診断の進め方 (今月の臨床 PCOS--新たな視点) -- (PCOSの診断と治療)