体育授業における体力づくりに関する実践的研究第4報体育実技実施期間と非実施期間の体力変動について

概要

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一般体育実技の受講生男女84名を対象に,PWC_<170>テストにより1年間の全身持久性能力の推移を体育実技実施期間(5月～11月)と非実施期間(11月～翌年4月)に分けて,検討した結果以下のような結果を得た。(1)体育実技実施期間における全身持久性能力の推移をPWC_<170>値の平均値でみると,ソフトボールコースでは低下する傾向がみられたが,大球々技コースでは向上した。(2)体育実技を実施しなかった期間における全身持久性能力の推移をPWC_<170>値の平均値でみると,ソフトボールコースでは大きな変化はなく,大球々技コースではわずかに低下した。(3) 2コースの受講生を運動部員と非運動部員に分けてみると,運動部員の全身持久性能力は向上するのに対し,非運動部員は次第に低下しその差が大きくなる傾向がみられた。(4)PWC_<170>値の5段階評価表や平均値でみると,多少の変化がみられたが統計的には有意な差ではなかった。すなわち,全身持久性能力の推移をみる場合,1年間という短期間では明確な変化がなく,3年間追跡的に測定を行なうことが今後の課題となろう。
1984-01-25