メタボリックシンドローム予防体操「なら 10 minutes Exercise」の運動強度に関する評価
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概要
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平成21年度、奈良女子大学文学部スポーツ科学教室では、奈良県の受託研究として職域勤労者を対象とした10分間で行えるメタボリックシンドローム予防体操「なら10minutes Exercise」を開発した。本研究では「なら10minutes Exercise」の運動強度について、心肺持久力の測度である酸素消費量および心拍数を生理指標とし、主観的運動強度と併せて検討することを目的とした。「なら10minutes Exercise」の各運動要素を分離した定常状態での運動時において、それぞれの運動強度を評価したところ、全体の流れは徐々に運動強度を上げ、要素Cをピークとして再び徐々に下げられた短時間で実施するための理想的な運動形式であった。中盤に位置する要素Cは心肺持久力の向上に適う高強度の運動であり、その前後に位置する要素Bおよび要素Dは、低強度で行えば脂肪燃焼効果が増大し、高強度に動けば心肺持久力の向上に効果的に働く運動であることがわかった。自由に動くインターバルでの運動様式や各運動要素の動き方を運動処方の目的やその日の体調に応じて使い分けることが可能であるため、個々人が安全に取り組める体操であるといえよう。
- 2010-03-31
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