マウスIAP様ウシレトロトランスポゾンLTR配列の転写プロモーター活性
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概要
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げっ歯類のゲノム中には、Intracisternal A Particle(IAP)と呼ばれるレトロトランスポゾンが存在する。IAP は、その両端にLong Terminal Repeat(LTR)と呼ばれる、強力な転写プロモーター活性やエンハンサー活性を持つ、長い末端反復配列を持つ(Dewannieux et al., 2004)。このLTR 配列の転写プロモーター活性やエンハンサー活性は、ゲノム中のIAP 挿入部位の前後に存在する遺伝子の発現に影響を及ぼすことが報告されている(Barbot et al., 2002, Jaenisch et al.,2003, Morgan et al., 1999)。実験動物であるマウスにおいては、IAP を含むレトロトランスポゾンについて多くの研究が報告されているが、家畜であるウシにおいては、レトロトランスポゾンに関する研究はほとんどなされていない。ウシゲノムプロジェクトが進行中である現在、ウシゲノムにおけるトランスポゾンなどの機能未知であるnon-coding 領域の研究を行うことは、ウシゲノムの機能解析においても有効であると考えられる。そこで本研究では、当研究室において得られたマウスIAP 様ウシレトロトランスポゾンのLTR 配列を転写プロモーターとして持つ、Enhanced Green Fluorescent Protein(EGFP)発現ベクターを構築し、マウス線維芽細胞、ウシ線維芽細胞およびマウスES 細胞へ導入し、ウシゲノム中に存在するマウスIAP 様ウシレトロトランスポゾンのLTR 配列の転写プロモーター活性について検討した。
- 近畿大学先端技術総合研究所,キンキ ダイガク センタンギジュツ ソウゴウ ケンキュウショ,Kinki daigaku sentangijutsu sogo kenkyushoの論文
近畿大学先端技術総合研究所,キンキ ダイガク センタンギジュツ ソウゴウ ケンキュウショ,Kinki daigaku sentangijutsu sogo kenkyusho | 論文
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