近畿大学医学部泌尿器科学教室における死体腎移植67例の臨床統計
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概要
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1980年6月~1993年12月迄の間に死体腎移植を行った症例は67例で,1年間の症例数は年次増加している.1及び5年における移植腎生着率はそれぞれ73.8及び63.1%で,生体腎移植のそれらと大差がなかった.シクロスポリン導入後の免疫抑制法の変遷を紹介したが,1989年4月からは,移植直後は相当量のシクロスポリンを投与し,早期に漸減していく療法に変更し現在に至っている.急性拒絶反応には主にメチルプレドニゾロンのパルス療法を行い,完全・部分寛解率は68.3%である.慢性拒絶反応に対する有効な治療はないというのが現状であるA statistic survey was made on the patients undergoing cadaveric renal transplantation between June, 1980 and December, 1993. The total number of patients was sixty-seven. The number of patients per year increased annually. The graft survival rate was 73.8% at 1 year and 63.1% at 5 years. Some transition was seen in immunosuppressive regimens using cyclosporin.
著者
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