陰茎絞扼症による皮膚壊死に対してメッシュ植皮術を施行した1例
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概要
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79歳男.3日前発作的に内径20mm,長さ22mmのプラスチック製水道管を陰茎先端に装着し,抜去不能となった.陰茎根部に水道管による絞扼があり,その末梢には浮腫及び血行不良による腫脹を認めた.体温は38.2℃で,血液生化学的検査で炎症所見,GOT等の上昇,軽度貧血を認めた.ペンチで水道管を切断抜去し,局所デブリドマンを行った.肉眼上損傷及び壊死は陰茎根部背側の表皮にとどまっており,白膜及び陰茎背動静脈は正常であった.その後抗生剤投与,尿道カテーテル留置を行い,消毒及び軟膏塗布を継続した.熱発は軽快し,検査所見も徐々に正常化した.創部は肉芽形成及び上皮化に乏しく,陰茎腹側の皮膚も壊死傾向を認めたため,再度のデブリドマンを施行した後,自家植皮術を施行した.左大腿内側の皮膚を厚さ0.5mm,5×10cmで剥離し,1.5倍のメッシュとして陰茎根部を全周性に被覆して4～0ナイロン糸で創縁を縫合した.皮膚定着及び肉芽形成は良好で,術後20日で退院したA 79-year-old man visited our hospital for strangulation of the penis. There was local infection and necrosis on the penile skin. After debridement of the necrotic tissue and conservative therapy, we performed mesh skin grafting. Skin epithelialization was good after operation.