精巣に発生した原発性カルチノイドの1例
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概要
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症例は41歳男性で,1年ほど前から右陰嚢部の腫脹に気付き,それが増大傾向となったため来診した.超音波検査所見から右精巣腫瘍の診断で入院となり,右高位精巣摘除術を施行した.摘出標本の病理組織学的所見では精巣カルチノイドと考えられたが,術前術後を通して顔面の紅潮や下痢,気管支喘息といったカルチノイド症候群および胸部X線・腹部CT上の転移所見は認められず,外来にて経過観察中である.本症例の経験に文献的考察を加え報告したThis report describes a primary testicular carcinoid. A 41-year-old male was hospitalized with an asymptomatic right testicular mass. A high inguinal orchiectomy was done after the diagnosis of the testicular tumor. Pathologically, the tumor showed the typical appearance of a carcinoid tumor. A computed tomographic scan and other studies could not demonstrate any metastasis elsewhere. He has remained well and without any evidence of recurrence.
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