CTガイド下経皮的ドレナージにより軽快した気腫性腎盂腎炎の1例 - 本邦報告例の臨床的検討 -

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概要

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• 40歳女.発熱と左背部痛を主訴とした.23歳時より糖尿病に対してインスリン療法を受けていた.血液・尿検査所見より急性腎盂腎炎と診断し,血糖コントロールも不良で入院した.KUBでは左腎にガス像を認めたが,超音波検査では尿路通過障害はなく,診断できずなかった.抗生剤投与を行ったが無効で,全身状態は悪化した.腹部造影CTにて,左腎実質内のガス像,周囲の炎症性変化を認め,左気腫性腎盂腎炎と診断した.直ちに,ガス像を認める部位にCTガイド下経皮的ドレナージを行ったところ,カテーテルより血性膿を排出し,症状はカテーテル留置の翌日より改善した.膿培養にてEscherichia coliを検出し,これがクルコースを発酵させて炭酸ガスを産生したと考察した.以後は経過良好で,経皮的トレナージ開始後約1ヵ月半で退院となったA 40-year-old woman with diabetes mellitus was admitted to our hospital for a high fever and left back pain. She was initially diagnosed with acute pyelonephritis by laboratory data and started with intravenous antibiotics. However, her general condition worsened. Computed tomography (CT) showed a gas shadow within the left renal parenchyma and we made a diagnosis of emphysematous pyelonephritis. Percutaneous drainage guided by CT was performed immediately. She recovered and was discharged. Cultures of the pus grew Escherichia coli. We review previous cases of emphysematous pyelonephritis reported in Japan, and discuss the etiology, treatment and prognosis of such cases.

• 泌尿器科紀要刊行会の論文

著者

• 山口 史朗

  益田赤十字病院 放射線科

• 青木 明彦

  益田赤十字病院 透析室

• 青木 明彦

  益田赤十字病院泌尿器科

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