前立腺性血清酸フォスファターゼの診断的価値-2-
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概要
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1)過去12ヵ月間の京都大学泌尿器科を訪れた患者中前立線癌,前立腺肥大症及び他の泌尿器科疾患を有する患者100例に(D)型及び(L)型の酒石酸を用いてP.S.A.P.を測定したが,その両者の値の間に有意の差は認めなかつた.2)正常値はT.S.A.PO-3K.A.U.及びP.S.A.P.は0.4K.A.U.とした.3)alpha-Naphtylphospheteを用いてT.S.A.Pを求め,その正常値を0.8B.U.とした.4)前立腺癌患者ではP.Tab.値の上昇例19が83%にみとめられ,PTab,及びKind&King法による両T.S.A,P.値との間には明らかに相関々係があつた.これより判断してもPTab.は非常に信頼出来るといえる,5)前立腺肥大症患者ではPTab.値の上昇は43,0/o,その他の疾患々者では5796に上昇をみた,6)全例を通じてP.Tab.値とP.S・A・Pとの間には特異な相関々係は無かつた.
- 泌尿器科紀要刊行会の論文
泌尿器科紀要刊行会 | 論文
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