「あこがれ」「思いやり」をはぐくむ異年齢児学級保育実践 -バディでの共同画による検証-
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概要
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きょうだい数や地域でのたてのつながりで遊ぶ機会の減少という社会状況のなか、子ども同士の豊かなかかわりを保障したいという思いから、高槻市では平成18年度より、4歳児と5歳児が同じクラスで共に生活する「異年齢時学級保育」を試行実施している。群家幼稚園では導入3年目になるが、4歳児と5歳児をバディ(ペア)にしてのかかわりのなかで、子どもたちの「あこがれ」「思いやり」が共同の活動のなかで豊かに育っている姿が見られる。そのような日常における印象を、平成19年に運動会の思い出の画を描く活動の中で、保育者の配慮のもと、4・5歳児が一緒に描く共同画の実践で確認しようとした。保育者のみとりだけではなく、保護者や参観者のみとりも共有して実践をふり返る機会とした。日常の実践を、成果の見えやすい実践で検証しようとした実践検証実践の試みである。4歳児と5歳児の共同画は、バディを組んだ時期の違いなどをふまえ、3通りの方法で行なった。バディになって間もないすずらん組では<5歳児は4つ切り、4歳児は8つ切りの画用紙に、近くに並んで共にクレパス>で描いた。すみれ組みは<一枚の画用紙に4・5歳児が一緒に描くかたちで、5歳児はサインペン、4歳児はクレパス>を用いた。年度当初からバディになっていたひまわり組みでは<2枚の画用紙を合わせ中央に鈴割の玉が開いた形の金の折り紙を貼った用紙に、共にクレパス>で描いた。表現が多様になるための配慮と、幼児の不安な思いを最小限にするための配慮を、実践のかたちにあわせて行った。
- 2009-03-31
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