小児手術時に保護者同伴入室を導入した効果
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概要
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当手術室では、平成16年5月より、小児手術時の保護者同伴入室を導入している。今回、導入による患児と保護者への影響と効果、今後の課題を明らかにした。導入前と比較し導入後は、泣かずに麻酔導入できる患児が多くなる結果となった。導入前に泣いた患児の半数は保護者との分離時に泣いており、小児にとって分離不安は強く、保護者同伴にすることで不安の軽減に繋がっていると思われる。アンケート結果では保護者から「同伴入室を行って良かった」という回答が100%で、同伴入室は効果があった。しかし、保護者が麻酔をかけられる児を見て泣いてしまったことがあり、同伴入室をすることにより、保護者の不安を助長させる場合もある。また、児が大勢の大人に取り囲まれて怖がっていたという意見も聞かれ、患児にとって緊張や恐怖感を与えない環境作りや、保護者の気持ちをくみとり按する看護が必要なことを明らかにできた。
- 北海道社会保険病院の論文
- 2006-09-20