臨床検体からの抗酸菌培養成績の比較
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
臨床検体からの抗酸菌培養は、MGIT法等の液体培地を用いる方法が現在広く普及するに至っている。我々は染色結果別に、PCR法とMGIT法を中心に培養法を検討したところMGIT法が小川法に比べ検出率が高かった。菌別・染色結果別にPCR法とMGIT法を比較した場合M.tuberculosisについては、染色陽性検体ではPCR法が、陰性検体ではMGIT法の検出率が高かった。M.avirum complexに関しては、染色陽性検体では有意差が認められず、陰性検体ではMGIT法の検出率が高かった。MGIT法の検出率が高かったにも関わらず、PCR法で陽性になり培養で陰性の検体が存在した。これらの原因は、生菌・死菌の問題、集菌の技術的問題、検体の品質管理等が絡んで結果に影響があったと推測される。
- 北海道社会保険病院の論文
- 2006-09-20
著者
関連論文
- 塗抹陽性肺結核患者の入院期間短縮化の検討 : 液体培地の途中経過を利用した感染性の判定方法について
- 臨床検体からの抗酸菌培養成績の比較
- Microsoft Accessを使用した抗酸菌データの検索と臨床側へのデータ提供