本稿は、風俗改良的社会教育論=「社会の形成力」改善的社会教育論こそ日本最初の社会教育論であること。それは明治10年代後半における学校教育における徳育強化政策あるいは徳育論争の中で育まれた社会教育論であったこと。即ち、学校教育において高まった徳育を補足するために誕生した社会教育論であったことを明らかにした。