宮沢賢治文学における地学的想像力 (8) : 応用編・「岩頸」意識について -〈現実〉と〈心象〉-
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概要
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本稿は「宮沢賢治文学における地学的想像力」というテーマの下に企図された、連作論文の一つである。これまで、(一)「基礎編・珪化木(Ⅰ)及び瑪瑙」(「文学部紀要」文教大学文学部第21-2号)、(二)「基礎編・珪化木(Ⅱ)」(「言語文化」第20号、文教大学言語文化研究所)、(三)「基礎編・〈まごい淵〉と〈豊沢川の石〉」(「注文の多い土佐料理店」第12号、高知大学宮沢賢治研究会)、(四)「応用編・楢ノ木大学士と蛋白石、発展編・ジャータカと地学」(「文学部紀要」文教大学文学部第22-1号)、(五)「応用編・修羅意識と中生代白亜紀」(「文学部紀要」文教大学文学部第22-2号)、(六)「応用編・第三紀泥岩と影―朔太郎的不安との類似性―」(「文教大学国文」第38号)、(七)基礎編:「〔地質調査ルートマップ〕」の検証(その1)―「五間ヶ森」とその周辺―」(「文学部紀要」文教大学文学部第23-1号)を発表している。本稿では、賢治テキストにしばしば見出される「岩頸」の語に着目し、「岩頸」という地学用語を、賢治の〈心象〉世界の特異性を示すマーカーとして捉え直すことができるのではないかという仮説をたて、その立証を試みる。
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