球技における戦術的行動についての研究 (1) : サッカーのサポートについて
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概要
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球技のゲームに共通する特徴は，ゲームの状況が複雑でしかも常に変化するところにある。プレーヤーは，それぞれの状況の中で最適なプレーを選択，発揮する戦術能力が要求される。攻撃戦術の課題解決のために，ボールを持たないプレーヤーは重要な役割を果たしている。本研究では，ボールを持たないプレーヤーの動きの中で，パスを受けるまでの動きに着目し，パスを受けるプレーヤーのサポートの方法について，サッカーの一流チームのプレーヤーの実際のゲームを対象として分析を行った。その結果，以下のことが明かとなった。①パサーは，ルック・アップでレシーバーを確認してからパスをしている。②パサーのルック・アップ時を手がかりにした3区間毎にレシーバーの動きを観察するとサポートの方法が捉えやすい。③実際のゲームの中では，ルック・アップ時にレシーバー が立ち止まる場合が観察できる。④パサーのルック・アップやレシーバーのポールを受けるまでの動きは，一流プレーヤーが共通に行っていることで，意図的な攻撃に必要な個人の能力である。The situation of games was complicate and usually changing in the ball games. Players were required tactics to select and play properly at all situations. The player without ball was important to solve problems at the attacking situations. The purpose of this study was to make clear the supporting movement of receiver during off the ball. The results can be summarized as follows: 1) Skilled players showed remarkable "look up" before watching the ball to pass the ball to the receiver. 2)Three periods,- before "look up" , "look up" - before watch the ball and watch the ball - receive the ball , was effective to observe the supporting movement of receiver. 3) The receivers were not only moving but staying when the passer showed "look up". 4) "Look up" of passer and supporting movement of receiver during off the ball were important ability for creative soccer players.
- 上越教育大学の論文
- 1999-03-00
上越教育大学 | 論文
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