ルテノセンで置換されたテトラチアフルバレンの合成《機器分析分野》
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概要
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4–Ruthenocenyl–1,3–dithiol–2–thione was obtained in 62 % yield from the reaction of ethynylruthenocene with n–BuLi / S8 and subsequently CS2. Desulfurizing coupling of 4–ruthenocenyl–1,3–dithiol–2–thione was unsuccessful. 4–Ruthenocenyl–1,3–dithiol–2– thione was oxidized with Hg(OAc)2 to give 4–ruthenocenyl–1,3–dithiol–2–one in good yield. Deoxygenating coupling of 4–ruthenocenyl–1,3–dithiol–2–one afforded bis(ruthenocenyl) tetrathiafulvalene in 17% yield. The oxidation wave due to tetratiafulvalene in this complex shifted to a lower potential region compared with the parent compound.ルテノセンは不可逆な2 電子酸化反応を受けるが,1 不飽和化合物で架橋された2 核ルテノセン誘導体は,可逆的な1 段階の2 電子酸化還元系に変身する.これまでに,エチレン,2 アセチレン,3 ベンゼン,4 チオフェン架橋について検討してきた.5 その結果,オレフィン性が高く,電子豊富な架橋ほど2 電子酸化を受けやすいことを明らかにしてきた.今回,電子豊富な不飽和化合物であるテトラチアフルバレンで架橋された2 核ルテノセン誘導体の合成を行い,その性質を検討したので報告する.
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