小学生における食習慣と栄養知識の関連
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概要
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本研究は, 小学生における食習慣と栄養知識との関連を明確にすることを目的とした. 2004年に二つの小学校で, 3年生から6年生の男児458名と女児443名, 合計901名を対象にアンケート調査を行った. 分析方法では, 累積ロジスティック回帰分析を行い, オッズ比と95%信頼区間を求めた. その結果, 好ましい食習慣がある児童は, 規則正しくない食習慣がある児童より栄養知識得点が高くなる傾向がみられた. さらに, 朝食を毎日摂取する児童は, 欠食する児童と比べ, 栄養知識得点が高くなることがオッズ比で示された. 今回の調査を通して, 朝食の摂取と栄養知識得点との関連をオッズ比で量的に明確にすることができた. 食習慣は児童の生活において大切な位置を占めている. 栄養知識の教育を通して, 食習慣を改善することが可能であることが示唆された.
- 広島大学保健学出版会の論文
- 2007-12-15
広島大学保健学出版会 | 論文
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