小児指尖部損傷例の検討
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概要
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当救命救急センターに搬入された10歳以下の小児指尖部損傷30例30指の受傷機転,損傷状態,治療法について調査検討した.受傷指は中指が13指と多く,母指は1指と少なかった.損傷形態は鈍的圧挫損傷が27例とほとんどを占め,その多くがドアに挟まれて生じていた.はさみ等による鋭利損傷は2例,引抜き損傷は1例であった.完全切断例は9指で,圧挫切断が7指,鋭利切断が2指であった.鋭利切断2指と圧挫切断1指に対して再接着術を施行し,鋭利切断の2指で生着が得られた.圧挫切断6指にcomposite graft を施行したが全例壊死に陥り,アルミホイル法で治癒した.完全切断以外の21指は,指尖部に全例血行が認められ,単純創縫合のみで治癒した.小児の指尖部損傷は切断にまで至る例は少なく,一部でも連続性が認められれば血行が温存されている例が多く,単純皮膚縫合のみで治療可能であった.また完全切断例のうち鋭利切断は再接着術の適応と考えるが,圧挫切断の場合は保存療法あるいは皮弁形成術を選択すべきである
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