薬品管理における不良医薬品の回収と対応
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概要
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1994年以降、特に、改訂GMPによる回収報告の義務化、PL法の施行後に医薬品の回収事例が多発しており、薬剤師の医薬品管理における責務は相対的に高まってきている。今回、当院における不良医薬品の回収と対応について検討した。1995年1月から2000年8月までの期間において、わが国で企業より報告された回収を目的とした不良医薬品の調査結果では、異物混入が全体の3割を占めた。特に、異物混入・品質規格不適・異種品混入・表示不備は、未然防止ができる原因であり、全体で約6割にも及んでいた。それらの経験を踏まえ、マニュアルを作成した。回収依頼連絡手順、回収手順と供給対応手順、患者に対する回収手順を内容としたマニュアルの活用によって、その後、ステロイドホルモン剤の回収事例と抗悪性腫瘍剤のクレーム事例が生じたが、院内・院外への情報伝達は、迅速に対処することが可能であり、また、不良医薬品の回収作業も即座に対応することも可能になった。
- 2001-12-01
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