生体機能をもつ情報処理系の研究(1) : 神経細胞モデルIMICTRONの応用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
生体のすぐれた機能を工学系に導入する研究は,バイオニクスの一端としてかなり行なわれている.しかし生体機能の本質については不明の点も多く,一義的に定義することは困難といえる.この論文は,生体の神経系における生理学的データをもとに,新しい情報処理系Time Interval Modulation Information Coding (TIMICまたはIMIC)系を定義し,これを工学的に実現する素子IMICTRONについて述べ,さらに生体機能のモデルおよび工学的システムにおいてTIMIC-系がすぐれた機能を発揮するための諸方式について,2回にわたって解説する.まず,前半においてはTIMIC-系について論じ,これを用いた生理学的論理回路や生体機能のモデルなどの基本的な諸問題について述べる.
- 東京大学生産技術研究所,Institute of Industrial Science. University of Tokyo,東京大学生産技術研究所 第2部 自動制御工学,生体工学の論文
- 1967-09-01